トイプードルは、テディベアカットによるかわいらしさから、ここ数年、
人気急上昇中の犬種だといえます。
数年前にフィギュアスケートで有名な浅田真央さんが、
愛犬のエアロちゃんと一緒に踊ったことが話題になりましたよね♪
実際、芸能人やセレブにも、飼われる方が増えているそうです。
でも、トイプードルはただ単にかわいいからというだけで、
人気が出たわけではないんですよ。
トイプードルの真の魅力は他の小型犬にはない、その実用性に
あると言われています。
1.小型犬の中でも小さい部類で、飼う上でスペースをそれほど必要としない。
2.シングルコートのため、毛がほとんど抜けなく、においも少ない。
3.非常に頭が良く(全犬種で2番目に頭がいい)、しつけをしやすい。
4.無駄吠えが少なく、マンションでも飼いやすい。
5.それほど運動量を必要としないため、毎日のお散歩は強制ではない。
6.毛が抜けないため、アレルギーの人でも反応が出ないケースも多い。
7.豊富なカラーで、好みの色も見つけやすい。
8.動かないと、まるでお人形さん!?ってくらいかわいらしい!
9.カットしだいでまるで別の犬のように変身!?テディベアにだってなれちゃう。
まだまだ魅力をあげれば、つきないですね。
ただただ、かわいいだけで人気が出ているのではないということが、
お分かりいただけましたでしょうか。
ワンちゃんを初めての飼われる方にも、自信を持っておすすめできる犬種です。
プードルの歴史は古く、紀元前30年ごろのローマ皇帝の記念碑に
プードルの彫刻が残されています。
現在ではプードルはドイツ生まれという説が有力で、語源はドイツ
語の「プーデル(水を跳ね返す)」からきているといわれています。
もともとは、水鳥猟で獲物を回収する水猟犬だったのです。
ドッグショーなどでおなじみのプードル独特の刈り込みは、
水猟犬だった頃に始まったといわれています。
水中で活動しやすくするため、心臓など保護すべき部分の毛を残し
て刈り込み、動きやすくした、実用性に富んだカットだといえます。
その後、16世紀に入りフランスの貴婦人たちの間で気品のあるプードルは大流行し、
それにとともない愛玩性が追及され小型化の改良が進められました。
そこで、作り出されたのが小型化したミニチュアプードルです。
18世紀に入ると、さらに小型化が進み、トイプードルが誕生しました。
最近ではトイプードルの毛を刈り込まないテディベアカットが流行で、
そのぬいぐるみのようなかわいらしさでますます人気が上昇しております。
1.大きさ、体重
JKCにおける区分
・トイプードル 体高約24cm~28cm(理想体高:25cm)-1cmまで許容。体重標準3kg~4kg
・ミニチュアプードル 体高約28cm~35cm
・ミディアムプードル 体高35cm~45cm
・スタンダードプードル 体高45cm~60cm +2cmまでは許容
AKCにおける区分
・トイプードル 体高10インチ(25.5cm)以下
・ミニチュアプードル 体高10~15インチ(25.5cm~38cm)
・スタンダードプードル 体高15インチ(38cm)以上
※公式には認められていない大きさとしてティーカップサイズとタイニーサイズがある。
2.トイプードルのスタンダード
犬のスタンダードとは、犬の純潔性を守るため、
その犬の理想の形態や気質などを細かく定めたものです。
ここでは、JKC(ジャパンケンネルクラブ)が定める、
「トイプードル」のスタンダードを大まかに記載します。
(正式名称はプードル・トイです。)
◎ボディ
肩は傾斜して背は短く水平。
腰は幅広くお尻に丸みがあり、お腹が引き締まっています。
◎頭部
ほど良い丸みがあり、頭と鼻先の長さがほぼ同じです。
◎目
適度に離れていて、アーモンド形をしています。
◎鼻
鼻孔(鼻の穴)がはっきりわかる大きさで、黒またはレバー色。
◎歯
切歯がはさみのようにかみあうシザーバイト。
◎耳
目尻と水平、またはやや低い位置。
飾り毛に覆われ、ほほのうしろよりに沿うようにたれています。
◎被毛
毛質は固めで豊富。巻き毛、縄状毛が密生しています。
◎四肢
前足はひじからまっすぐ伸びている。
後ろ足は筋肉が発達し、かかとが低い位置にあります。
◎尾
根元が太く、高い位置にまっすぐについています。
生まれたときにバランスの良い長さに断尾されます。
いろいろ見てきましたが、スタンダードからはずれている場合でも、
それはその子の個性であるといえますので、愛情をたくさん注いで育ててあげてくださいね。
ペットとして愛情を注いで飼う分には、スタンダードなんて関係ないですからね(*^^*)
3.トイプードルの豊富な毛色(カラーコート)
トイプードルは様々な被毛のカラーがあり、全身単色であるのが理想とされています。
ブラック、ホワイト、ブラウン、グレー、フォーン。その濃淡のカラーが基本となっています。
JKC公認の毛色以外では、次のものがあります。
・ファウルカラー(ミスカラー) 胸、あご、足先に良く出るホワイト系のワンポイント
・パーティーカラー アメリカやヨーロッパで人気の2色以上のカラー
JKCはまだ単色基本のため認定はしていませんが、血統書にその色をミスカラーの
位置付けとして、色の前部に×マーク付で記載するようになりました。
(例えばアメリカで人気急上昇中のパーティーカラーは『×ホワイト&ブラック』となる)
※レッド・アプリコット・ブラウン等の中間色は、成長とともに色が薄くなることが多いです。
4.トイプードルのカット
トイプードルは毛量も多く、カットしだいで本当に別の犬のようになります。
プードルのカット方法はクリッパー(バリカン)で毛を刈ることから“クリップ”と呼ばれています。
水猟犬として活躍していた頃、水中で作業がしやすいよう、あみ出されたスタイルが、その後、
洗練されたショークリップに発展していきました。
最近ではムクムクカットのテディベアカットが流行しています。
◎代表的なクリップ
コンチネンタル・クリップ:後躯を刈り上げた、ショーで人気の軽快なクリップ
イングリッシュ・サドル・クリップ:猟犬時代のスタイルを残すゴージャスなクリップ
サマー・マイアミ・クリップ:足の下部と尾先意外を極端に短く刈り込むクリップ
テディベアカット:動かないとまるでお人形!?ティディベアのような、ムクムクのかわいいカット