子犬を迎え入れてからの
最初の1週間は、ワンちゃんが新しい環境に
慣れるための期間だと思ってください。
今まで兄弟やお母さんと一緒にいたのが、急に一人ぼっち、ワンちゃんも
やっぱり寂しいのと急な環境の変化にとまどってしまうものです。
ワンちゃんを飼う上で、一番大変なのがこの時期
慣れてくると「そんな時期もあったな」って思い出すようになりますよ。
ワンちゃんは人間の子供と同じで、それほど神経質に考えなくても、
きちんと育ってくれるものです。
しつけなどはあまり神経質に考え過ぎると、逆に人間のほうが参って
しまいます。
無理にワンちゃんのペースに合わせるのではなく、
今までの家庭のペースに、ワンちゃんに慣れてもらうことを心がけましょう。
トイレのしつけなど、すぐにできないことがあっても、「いつかできるようになるさ」という気持ちで、
気楽に接するほうが良い結果を生みます。
実際ほとんどのワンちゃんは、継続して教えていけば、かなりのことができるようになるのです。
できないのは、飼い主であるあなたが、教えることをあきらめてしまったときのみです。
子犬を飼うことは思った以上に大変なこと!
ですけれども、それ以上に素敵な思い出をあなたに与えてくれます。
家庭には笑顔が増え、明るくなるし、さみしさなんか感じなくなります。
(子犬が来てから、娘と話す時間が増えたとおっしゃるお父様もおられるくらいです。)
そう、
かけがえのない家族が一人増えるわけですから (*^^*)
↓ ワンちゃんを飼う前に見ておいてほしいおすすめの動画です。
食事の前後など、
30分程度時間を決めて遊んであげてください。
長時間は危険です!子犬は限度を知りませんので、
調子に乗って遊びすぎると、体力が落ち、死に至る場合があります。
特にお子さんのいる家庭では、遊びすぎによる疲れから、
命にかかわる低血糖や脱水症状が起きる場合があります。
必ず大人の方が注意深く見守ってあげてくださいね。
ついさっきまでは、兄弟犬とじゃれあっていたのが、
いつのまにか一人ぼっち・・・
とにかくこの時期は疲れとストレスが溜まっていますから、
3日間ほどはゆっくり休ませてあげることが大切です。
子犬は1日14~17時間くらい寝続けます。
無理に起こさないで、ゆっくり寝させてあげてください。
健康な子犬のウンチは、通常コロコロしている状態です。
しかし、環境の変化にともなう
ストレスによって、腸内の細菌が急激に増え、
ゲリをしたり、食が細くなったりすることがあります。
場合によっては、ストレスによりウンチに血がついてしまう子もいるくらいです。
この場合は、急な環境の変化が原因ですので、それほど心配の必要はありません。
環境への慣れとともにウンチの状態も直ってくるからです。
また、子犬が母犬のウンチをなめていて、おなかに回虫がいる場合もあります。
そのため、ブリーダー段階で通常は駆虫薬(虫下し)を飲ませますが、
それでも落ちきらないことが多いです。(結構、生命力が強いんです・・・)
その虫が環境変化で動き出し、下痢の症状を見せる場合があります。
この場合は、獣医より駆虫薬をもらい、ご飯と一緒に食べさせることで解決いたします。
もう、ひとつウンチがゆるくなる原因としては、食事の食べさせすぎが考えられます。
この場合は、本当にやわらかい、ねっちょりした感じのウンチになります。
いずれの場合も、
早期に対応すれば、命を落とすというようなことはまずございません。
おかしいと思ったら、まず購入先のブリーダーに相談してみるのがベストです。
耳ダニは生命力が非常に強く、ブリーダー段階で駆除していても落ちきらないことが多いです。
1日に数回、耳をかくしぐさをするくらいでしたら、それはただかゆいだけですので問題ないです。
耳ダニがいる場合は、数十回以上耳をかき、地面に耳をこすりつけるしぐさをすることもあります。
その場合は、動物病院へ行き、獣医にダニの駆除薬を投薬してもらうようにしてください。
完全に駆除してしまえば、それで完治しますので、それほど心配の必要はないです。
※回虫や耳ダニは、ブリーダー段階でかなり配慮し、清潔度の維持に努めていても、
完全には駆除できない性質のものです。
回虫や耳ダニは、母犬が地面などから寄生虫を取り込んでしまうために発生します。
そのため、ほとんどのブリーダーは、母犬の健康診断を定期的に行い、駆虫を行っていますが、
それでも100%防ぐことは難しいのが現状です。
たしかに、母犬を隔離し閉じ込め、薬を与え続ければ発生はないのかもしれません。
しかし、それが本当に犬のためなのかと考えると、疑問を感じざるを得ません。
また、清潔・潔癖すぎるのはアレルギーのひとつの要因になるとも言われております。
上記のような理由で、回虫や耳ダニが出たからと言って、
必ずしもそのブリーダーが、不衛生な環境だとは言い切れないのです。
子犬の体温は、平均で38度前後あります。
人が寒いときは、子犬も寒い、人が暑いときは、子犬も暑いと思っていただいて大丈夫です。
温度差には弱いので、寒い玄関や・台所にはケージやサークルは置かないようにしてください。
特に人間より数倍体高が低いので、床付近の温度で考えてあげる必要があります。
(エアコンの冷気は下に、暖気は上にいくことを頭に入れておいてください)
寒い冬は
ペットヒーターを用意することをおすすめいたします。
(床暖房がある場合は、それがベストです。毛布だけだとちょっとかわいそうです。)
夏場、閉め切っている部屋では、温度の上昇が激しいので、
エアコンを28度位の設定でつけてあげるようにしてください。
エアコンがない場合は、風通しが良くなるように、窓を開けるなりの配慮が必要です。
特に人のいない留守の間の温度への気配りを忘れないようにしてください。
犬は「暑さ」と「寒さ」では、寒さのほうに強いですが、それでも寒いと風邪を引きます。
サークルに子犬を入れたとき、泣いても出さないでください。
出してしまうと一時的には泣きやみますが、泣けば出してくれると覚えてしまい、
いつまでたってもサークルやケージに慣れない犬になってしまいます。
最初はまるで虐待されたかのごとく、ものすごい大声で泣きわめく子もいます。
ですが、ここでひるんではダメです!ワンちゃんとの我慢比べだと思ってください。
4日もすれば1時間泣き続けていたのが30分で泣きやむようになり、
1週間もすれば10分に、2週間もすればあきらめて泣かない犬になってくれます。
この時期にサークルやケージに慣らさないと、一生閉じ込められると泣く犬になってしまいます。
災害時や、入院時、ペットホテルに預けたい場合など、ケージに入らなければならない場合も、
いつ必要になるともわかりません。
このときに一人に慣れていない子ですと、ノイローゼになってしまう子もいるんです・・・
ワンちゃんのためを思えばこそ、
サークルやケージで一人でいる時間に慣らしてあげることが、逆にこの子のためになるのだということを、覚えておいてください。
泣いても決して負けて、サークルやケージから出さないでください。
本当に悲しそうに「ク~ン、ク~ン・・・」と鳴きます。
ここで出してしまうと「鳴くと出してもらえる」と学習してしまいます。
子犬は本能的に親犬や兄弟たちとの生活を思い出し、一人ぼっちになっていることに不安を覚え、寂しがっているのです。
いわばホームシックですね・・・
でも、今、子犬がいる場所が、この子の新しいホームになるのです。
そして、これからは、あなたが家族であり親なのです。
新しい環境に早く慣れてもらうためにも、心を鬼にして何もしないでください。
子犬は好奇心旺盛でいろいろな物に興味を持ちます。
気になるものがあると、とりあえずカミカミ、小さいものだとゴクンと一飲みすることも。。。
かじられたくないもの、間違って飲み込みそうなものは、
手の届かない場所に移動しておいてください。
どこの家庭にもあるもので、
特に注意が必要なのが電気コードです。
最悪の場合ワンちゃんは感電死、漏電で家屋が火事になるという場合もありえます。
他に、観葉植物、タマネギ、チョコレートなどはかじられないように細心の注意を払ってください。
特にタマネギなどは少量でも食べると中毒症状をおこし、死にいたる場合があります。
事故を防止する意味からも、留守等で人間の目が行き届かないときは、
できるだけサークルやケージの中に入れて、お留守番をさせるようにしてください。
最初の1ヵ月間は、ブリーダーのところで食べていたフードを継続して与えるようにしてください。
(今まで食べていたフードを、子犬と一緒につけてもらうのがベストです。)
劇的に環境が変わりますので、せめて食べるものぐらいは同じものを与えて欲しいからです。
また、急な食事の変化は、子犬のゲリの原因にもなります。
1ヵ月経過し、環境に慣れてきましたら、お好きな銘柄に変えていただいて大丈夫です。
長生きさせたいのであれば、
安全な自然素材系のフードに変えていくことをおすすめします。
変える場合は一気に変えるのではなく、新しいフードも混ぜながら徐々に変えていきます。
ウェットフードは歯槽膿漏になりやすいため、できればドライフードを与え続けてください。
決して人間の食べ物を、与えないようにしてください。寿命を縮める原因となります。
★標準的な食べさせ方
・お湯で
15分ぐらいふやかしてから、つぶして、かき混ぜて食べさせます。(もちろん冷ましてから)
量は最初に食べ切った量を基準に徐々に増やしていきます。(最初は多目に与えてください)
ふやかした状態で子犬の頭半分が、1日に与える量の目安です。
これを、1日にあげる回数(2回~3回)で割ったものが、1回に与える量です。
あとはウンチの状態と、お肉のつき方で調整をしていきます。
(ご飯を食べ過ぎるとウンチが柔らかくなります。
また背中や胸の肉のつき具合から、肥満度を判断します。)
生後90日まではドライフードをお湯でふやかしたものを与えてください。
生後90日~120日の間はお湯の量を徐々に減らして、ドライ状態に近づけていきます。
生後120日以降(歯が生えてきた頃)には完全にカリカリのドライフードのみに切り替えます。
カリカリに切り替えたときはいつでも水を飲めるように配慮してあげてください。
ふやかしたものをあげているうちは、あまり水を飲まなくても心配はいりません。
・1日の回数は
2回~3回
(1日の食べる量は決まっているので、それを何回かに分けて与えるということです)
生後半年くらいまでは、できたら3回に分けて与えるほうがベターです。
昼間留守にされる方が3回与える場合は、朝出かける前、夕方帰ってきてから、
夜お休みになる前、といった感じで3回に分けていただければ大丈夫です。
食事の時間を決める必要はまったくございません。
ワンちゃんに合わせるのではなく、人間の生活にワンちゃんを合わせるようにしてください。
時間通りに与えていると、体内時計ができあがり、ぴったりその時間で吠えるようになります。
夏場は食べ残しをいつまでも放置しておくと悪くなるので注意です。
夏に限らず、30分ほどして食べないようであれば、食器は片付けてください。
・生後半年ほどすると、食欲が落ちたり、ぜんぜん食べなくなったりすることがあります。
夏ばてや、単純に体調不良のこともあるのですが、
このときに心配してフードを何回も変えたりすると、一時的には食いつきは良くなっても、
いろいろ食べたことでグルメになってしまい、 余計食べない犬になってしまいますので注意です。
基本的に犬は
同じものを食べ続けても飽きるということはございません。
・水は新鮮な水道水を与えてください。
水道水が気になる方は、ブリタ等の浄水器でろ過したものを用いるのが良いです。
(ミネラルウォーターの中でも硬水は、その成分によって尿結石を引き起こしやすいので注意です)
・
決して牛乳は与えないでください。消化できない成分が入っておりゲリの原因になります。
実際はゲリの原因となる乳糖を分解できる酵素を、生まれつき持った子犬もいますが、
見た目で判断できないので与えないようにしてください。
生後2ヵ月ちょっとの子犬は、人間にすると3歳前後といわれています。
人間でもこの時期、トイレに100%成功する子のほうが逆に珍しいですよね?
子犬も同じで、
トイレについては、迎え入れてからも継続して教えてあげる必要があります。
寝床は狭くても構わないので、最初のうちは広めにトイレのスペースを取るようにしてください。
サークルやケージの中にトイレを設置する場合は、寝床以外の全面にトイレシートを敷き詰め、
寝床からちょっとでも動いたら、もうトイレというくらいで問題ないです。
こうすることにより、シートにする確率が増えますので、
成功したらその場でほめてあげます。
成功するごとに、トイレのスペースを減らしていき、最終的にはシート1枚分に収束します。
トイレの成功をほめるのは、その場でないと意味がないです。
タイミング的には、起きてすぐ、運動してすぐ、食べ終わった後すぐが、トイレの確率が高いので、
そのタイミングで子犬を用意したトイレに連れて行き、成功したらその場でほめてあげます。
トイレに失敗した時は絶対にしかってはだめです!無視して片づけるようにしてください。
ウンチやおしっこの行為自体をしかられているんだって勘違いしちゃう子が多いからです。
下手にしかると、隠れてトイレをするようになり、余計覚えが悪くなってしまいます。
トイレはすぐに覚える子もいれば、半年以上たっても失敗する子もいます。
決してあきらめないでください。
あなたがあきらめない限り、必ずできるようになります。
生後2ヶ月前後は、まだ乳歯が生えたばかりのため、歯がかゆく、
そのかゆみを抑えるため、なんでも噛んでしまう傾向にあります。
この際は、人の手を軽く噛む、あまがみも見られますが、かゆみが収まることにより、
通常はあまがみも収まってきますので、
あまり神経質になる必要はございません。
(生後半年頃に乳歯から永久歯に生え換わる際も、歯にかゆみが出るため、
同じ理由であまがみが起こりやすいです。)
かゆみが収まる生後4・5ヶ月しても、あまがみがおさまらない時は、
癖になる前に、本格的にしつけを始める必要があります。
手を噛んできたらマズル(口周り)を強く握ってしまうのが効果的です。
ワンちゃんがキャンって泣くぐらい、強く握りしめてしまって大丈夫です。
反撃してきてもひるまずに、さらに強く握りしめてください。
お子さんやご年配の方などで、この口周りを握るしつけ方法が難しい場合は、
最終的な手段としてたたくということをしてください。
決して手でたたいてはだめです。特に頭をたたくと死にいたる場合もあります。
新聞紙を丸めたもの等で、間接的におしりをたたくのが安全で効果的です。
通常は
2回目のワクチン終了後、1週間様子を見て、問題なければ可能になります。
ただし、それまででもダッコをして外に連れて行く位でしたら構いません。
(他の犬との接触、ペットショップなどの病原菌の多い場所に連れていくことは不可です。)
しつけ的には、そのほうが外の環境に早く慣れるので、いざお散歩という時に怖がらなくなります。
体がまだ弱い時期ですから、病気や寄生虫などに接しないようにすることが大切です。
また、お尻が汚れている場合などは部分洗いや蒸しタオルで拭いてあげてください。
感染症を防ぐために、第1回目のワクチンは接種してから引き渡しを行うのが通常です。
第2回目のワクチンは、
1回目のワクチンから1ヶ月後に獣医に連れて行き、
混合ワクチンを接種して下さい。地域によっては3回打つ獣医もいます。
料金は地域によって違いますが、8,000円前後かかります。
なお、この時に
フィラリア予防についても相談しておく事をおすすめいたします。
ワクチンの詳しい内容については⇒
ワクチンについてもっと教えて!をご覧ください。
(これ以外の判断点は
⇒
良い動物病院、悪い動物病院、その見分け方とは・・・をご覧ください。必見です。)
ペットには公的な健康保険がありませんから、獣医師の料金は様々です。
また、ブリーディングの知識や環境を知らない獣医も多いのが現実であり、
何かあると子犬の問題、ブリーダーの問題にされがちな傾向にあります。
小さい病気でも最悪を考えて大きい病気を伝える傾向にあります。
できるだけ評判のよい獣医さんにかかるようにお願いいたします。